先生、教えて。





校長室に呼ばれた俺は、内心の気分の悪さを押し隠し尋ねた。



「…何でしょうか」




もうこの学校を去る俺に、この非道なじじいは何の用だろう。




優雅に椅子に腰掛けている校長は

無言で机の引き出しを開け、何かを取り出した。




その何かとは、俺が校長に渡した辞表届だった。




「まだ、受理していない」




唐突に校長はそう言った。