「あーあ、八代先生たら可愛い生徒をフっちゃって。
さすが女泣かせね」
突然背後から声がかかり、げっそりと振り向くと
神谷先生が湯のみを手に立っていた。
「だって断るしかないっしょ」
「ふーん。…理由はそれだけ?」
もうほとんど、俺に何があったか分かってるような物言いだった。
この人なりに、俺のことを心配してくれているらしい。
「俺のことはいいっすよ。
…明日になれば全て終わりますから」
「明日?」
「ところで神谷先生、離婚する
そうですね」
「あーうん。そうなの」
美人な保健医は、すっきりした表情で頷いた。
「向こうが渋ってたけど強制的にね」
あなたのお陰よ、とにっこりと続ける。
「あたしに合う相手をゆっくり探してみる。
色々ありがとう」
みんながみんな
前へ進んでる。
俺も、変わらなきゃ。

