本来なら九月の学園祭に向けて準備をしなければいけないが
文集の発行を業者に頼み、明日届くためそれまで暇だ。
というわけで、久々に部活仲間と他愛もない話ができた。
「今回の文集は期待できるよ。
何てったって夫婦の力作が入ってるんだから」
麻美は未だにあたしと翼を夫婦扱いする。
「夫婦じゃないって。ねえ、翼」
「麻美、二菜のツンデレは一生直らない」
「…二人ともあたしに何の恨みが?」
今日はやたらといじられる。
「そういえばさ、何か…おかしいと思わない?」
「何が?」
「今日の八代」
あたしは動揺しないように能面を保った。
その横で翼は、明らかに戸惑ったような表情で麻美とあたしを見つめた。

