言われた単語の意味を理解し、二菜は蒼白になる。
「異動!?」
「しかも一学期終了後すぐだってよ。
俺の代わりを早々と見つけてさ…相当俺のことを追い出したいらしい」
そんな…急すぎる。
何それ。
「あたしが無理矢理したって、説明すれば」
「それでも教師は、どうしても生徒より弱い立場になっちまう。
それにそういうごまかしを俺が嫌いなの、お前知ってんだろ。
二菜だって、そんなこと言ったら謹慎処分とか食らうだろ確実に」
「分かってるけどでも、」
「俺はあの時、お前が好きで愛おしくて…その気持ちを伝えたくてキスしたんだ。
それを嘘だなんて、その場凌ぎの偽りは 俺は絶対言いたくない」
不覚にも、ドキッとしてしまった。
こんな状況で。

