「先生、ちゃんと話してよ。
先生って子どもだから、ごまかしてもすぐ顔に出るんだよ?
あたしに隠し事なんて百年早いよ」
…百年って、もう死んでるよ。
八代は弱々しくそう突っ込んで苦笑する。
次いで、絞り出すような声で言った。
「校長が、俺が生徒と同居してることを今更問題視してきた」
「何で?」
「俺がしゃしゃり出たから気に食わなかったらしい」
並んでソファーに座ると、八代はポツリポツリと話した。
八代たちを別れさせようと企てていた保健医が、八代の言葉で改心したこと。
改心して、校長との不倫を断ち切ろうとして蹂躙されかけたこと。
そしてそれを八代が目撃し
生意気にも口を挟んだことで、校長の怒りを買ったこと──…

