もう叶わない片想いなのに、しばらくやめられそうにない。 今度はあたしが、八代先生の力になろう。 そんな決意を固めてパソコンに電源を入れる。 監視カメラは外したが、データはまだ完全に消していなかった。 八代の例のデータを消すつもりだった。 「…あら?」 違和感に気がついた。 USBが、ない。 あれには八代の例のデータが、まだ消えずに残っているというのに。 校長は、このマンションの合い鍵を持っている。 …どうしようもなく嫌な予感がした。