未練がましく片想いしている国語教師の名前を出され、三佳子は動揺しそうになった。
何とか冷静を装う。
「関係ない」
「それは嘘だ。君はいつも、八代を目で追っていた。
僕といても上の空だった」
校長が三佳子に歩み寄る。
嫌な予感がして逃げようとした三佳子は、あっさりと拘束された。
「三佳子、俺から離れるなんて許さない」
「何よ、あなただって結婚して……いやああっ」
突如乱暴に衣服がビリビリと破かれ、三佳子は悲鳴を上げる。
「やめて!自分を大切にするって決めたのよっ」
そんなことを聞き入れてくれる人間ではないが、三佳子は必死に言い募った。
またあたしは、汚くなるのかな…
そう思った時だった。
「うわぁ、校長先生情熱的っすねぇ」
第三者の声に、三佳子と校長はハッと顔を上げた。
…八代翔悟が扉を開けたまま、感心したような表情で二人を見ていた。

