「ちょっとやめてよ…あたしの指、汚いし」 「……」 「もういいって」 引っ込めようにも八代は二菜の腕を強く掴んだまま離してくれない。 幼い時指をはさみで切って、たまたま一緒に遊んでいた祖母が同じことをしてくれたことがあるが 明らかにあの時とは状況が違う。 二菜は無意味に真っ赤になったまま、その場に立っていた。