固まった二菜に八代は一歩近付いた。
パンツのポケットに手を突っ込んだまま、「早くしろよ」と急かす。
「せ、先生…」
「嫌?」
八代は悲しそうな表情で笑う。
違う。そんな顔しないで。
好きだけど…恥ずかしいだけ。
好き。大好き。
この気持ちを自分から伝えるには…
二菜は八代の首に腕を回した。
爪先立ちしても背の高い八代には近付けず、
必然的に首に回した腕で屈ませる。
…チュッ
軽く触れたキスをして顔を離すと
数センチ先にある八代の綺麗な顔が、嬉しそうに輝いた。
ドキドキしすぎて腕を離そうとする前に背中と腰に腕を回される。
「やばい。早く卒業して!」
「無茶言わないでくださいっ」
二菜が言うと八代が笑った。

