先生、教えて。




「じゃあここ、二菜読んで」



不意に八代が言った。

はい、と答えかけ…二菜は凍り付く。



周囲は何となく微妙な雰囲気になった。



「ん?俺何か変なこと言ったかー?」



ええ言いました思いっきり。



案の定、坂本さんが

「先生いつも苗字で呼んでるのに、但馬さんは名前呼びなんですかー?」



と、不満そうに言う。




そこで八代が、初めて自分の失敗に気づいたような顔をした。