無言で二菜に歩み寄った八代は 不意に手首を掴んで歩き出した。 「!?ちょっと先生…痛いよっ」 引きずるように歩かされる。 後ろを向くと、翼は呆然と二人を眺めるだけだった。 「まさか、さっきの盗み聞きしてたんですか!?」 そういえば今朝、八代は二菜たちの会話を聞いていた。 部室で話をしよう、と。 つまりそれをこっそり聞いていたのか、と二菜は引きずられながら合点がいった。 でも…だからって 何でこんなに怒ってるの?