でも。

「公私混同するな」は相良が言ってること。

とりあえず昼休みが終わったら解放してくるはず。

そう信じたい。





あ…。

サタン相良からの拷問を想像したら。

寒気どころか吐き気までしてきそう。

ダメだ、ちょっと落ち着こう。

ココから離れよう。





いつもより速い心拍数を落ち着かせるため。

私はため息をひとつ吐くと。

椅子から立ち上がった。





幸い相良が後を追ってくることはなかった。







―…忘れられるはずがない、あの日。

土曜の夜。





「まだ、イケるよな…?」

「ちょっ…待っ…ッ!?」

「待ったなし、だろ?」

「ヤダぁ…んッ…」





相良に乱されるだけ乱されて。

私はひとり、勝手に力尽きてしまい。

気づいたときには、乱れていた服は直され。

相良の抱き枕にされていた。