嘘と微熱と甘い罠


そこからはずっと指を絡めたままだった。

でも窮屈じゃなくて。

離れそうになると何気なく相良が絡め直してくれた。

ドキドキと音をたてていた心臓も。

徐々に落ち着きを取り戻してくれていた。





「まだ見たいとこある?」





相良がそう言ったのは。

太陽が傾き始めた頃だった。





「んー…」





相良の言葉に、頭フル回転。

せっかく来たんだから。

後で「あー…あれ、見たかったなぁ…」はナシにしたい。





靴、買ったし見た。

輸入雑貨も時計も見た。

服もさらに追加で買った。

後は…。





ふいに目に入ったのはランジェリーショップ。

…あそこはまだ行ってない。

行きたい気持ちはある。

でも。

言いづらい。

どうしよう、行きたい。





キョロキョロしてる私に気付いたのか。

相良が口を開いた。