嘘と微熱と甘い罠


指先に緩く絡まっている感覚。

それは相良の指先と私の指先とが絡み合っているもので。

俗にいう【恋人つなぎ】ってやつ…。





なんで私と相良が恋人つなぎしなきゃならないのよ!!

笠原さんとだってしたことないのに!!

離してよ!!





…って、言えなかった。

だって。

指先から感じる相良の温度が。

なんだか心地よかったから。

キュッ、って握りしめられてるわけじゃなくて。

緩く絡んでるだけだけど。

そこから何かが入ってくるような。

そんな気がしたんだ。





「…拒否んねぇの?」

「離せって言ったって離してくれないでしょ?」

「まぁね」





嘘。

繋がってる心地よさを、私が離したくないだけ。

温かい指先に、触れていたいだけ…。