胸元に感じたのは。

柔らかい唇の感覚と。

チクリ、とした小さな痛み。





「ちょ…ッ…相良っ、止めてっ!!」

「…無理」





いやいやいやいや!!

“無理”じゃない!!

止めてもらわなきゃ困るっ!!

だって、だってココは…。





私は。

胸元に顔を埋めている相良の頭を叩いた。





「ってぇ!!何すん…」

「白昼堂々…っ!!ココ、コンビニなんだからね…っ!!」





顔を上げた相良の言葉を遮り。

私は半ば叫ぶように訴えた。

…そう、ココは真っ昼間のコンビニの駐車場。

こんなことしていていい場所じゃないのだ。