嘘と微熱と甘い罠


首筋に滑る相良の指先が。

私をゾクゾクさせる。

その指先が。

次はどこに動くんだろうと。

身体は正直に反応する。





「…ッ…」





相良の指先が私の胸元にたどり着く。

そして。

指先は笠原さんがつけたアトをツツッとなぞった。

アトをなぞりながら。

相良はその胸元に唇を寄せてくる。





「…俺の痕にしてやろうか…?」





触れるか触れないか。

上目遣いの相良が囁く吐息が胸をくすぐる。





もう、やめて。

心臓の音が聞こえちゃう。






相良から少しでも距離をとりたくて。

身体を捩らせたその時。

今まで聞いたことがない。

声だけで腰がイッちゃいそうな甘い声で。

相良が囁いた。





「お前のこと、抱きたいんだけど」