「…3秒」
「え…?」
運転席から身を乗り出すように迫ってきた相良は。
私を自分と窓ガラスの間に挟み込んだ。
「今の3秒間、何考えてた…?」
いつもより少し低い相良の声と言葉に。
私の心臓がドクン、と。
ひとつ跳ねた。
今の、3秒間…。
相良は私の首筋に指先を這わせながら耳元に唇を寄せた。
「俺は男だし、お前は女なんだよ」
そんなの、改めて言われなくったってわかってる。
いや、気付かされた。
思い返さなくても。
私の身体は女としての答えを知ってる。
そして。
それを聞いてきた相良本人は。
男として、その答えを知ってる。
だから相良は。
唇や首筋に指先を滑らすことを止めないんだ。

