嘘と微熱と甘い罠


逸らしたい。

相良の視線から逃げたい。





でも。

逸らせない。

逃げられない。





…1。





ドクン、ドクンと大きく波を打っていた心臓が。

相良の視線に巻きつかれてギュッと苦しくなる。

苦しくなった分だけ。

身体の中から何かが込み上げてくる。

相良の指先がなぞっている部分が。

熱い…。





…2。





相良の視線はほどけない。

ほどけるどころか。

ますます熱を増していく。





…3。





もう、逃げ方がわからない。