嘘と微熱と甘い罠


「…俺なら絶対イヤだけどね」





ちょい休憩。

そう言ってコンビニの駐車場の端っこに車を停めた相良は。

ハンドルに半身を預けて言葉を発する。





「なにが?」

「自分の彼女が他の男と2人きり、なんて」





フッ、と軽く笑いを含ませて。

相良は私に視線を向ける。






「相手が相良だもん。何かあるなんてありえないよ」

「…じゃあお前は俺とこの先、何もないって言い切れんの?」





薄ら眉間にシワを寄せる相良の声が。

少し変わったのに私は気付かなかった。





「えー?ないない」

「だったら…」





その時に気付いていたら。

未来は違ってた。





「試してみる?」