「頭は大丈夫か?」





少なくても自分が担当している仕事については。

昨日、今日くらいの休みなら問題ないはず。

あるとしたら相良と組んでやってる下着のコラボ企画。

まぁあれも相良がいればなんの問題ない。

だから仕事に関しては何か言われることはないはずだ、とは思っていた。

でもね、課長。

「頭大丈夫か」って…。

いきなりそうきます?

私の顔を見るなり課長が発した言葉に。

心の中でため息を吐いた。





「…その言い方、やめてもらっていいですか」

「頭打ったのは事実だろうが」

「そうですけど…」





その言い方だと、ぶつけて大丈夫か?じゃなくて。

違う意味に聞こえますからね?

わかってます?

…なんて、自分の上司に言えるはずもなく。

今度はホントにため息を吐いた。





「…お礼、言っとけよ?」

「え?」





私の吐いたそのため息とほぼ同時。

課長は苦笑混じりに言葉を発した。