嘘と微熱と甘い罠


こんな状況を見て、一体誰が仕事中だと思うんだ。

ミーティングルームという施錠された密室。

そこにいるのは胸元がはだけた私と、私の腰を抱き寄せてニヤニヤしている相良…。

………………。

逆立ちしたって仕事をしているようには見えない。





それに、明日は大事な打ち合わせがある。

コンセプトは聞いたけど、それだけじゃ知っておくべき情報として不十分だ。

それなのに。

相良はまた私の胸元に自身の顔を寄せてきた。





「ちょっ…!?」

「…プレゼントのラッピングと同じなんだよな」

「え…?」

「キレイなラッピング、早く剥いで中身が視たい」

「…ッ…!!」





下着の上から胸のラインをなぞるのは相良の指先。

素肌の胸元に這うのは相良の唇。

冷めかけていたのに。

腰の辺りからモゾモゾと、身体に再び熱が込み上げてきた。