嘘と微熱と甘い罠


熱と欲を含んだ相良の目。

それだけで私の身体の中心が掴まれたように苦しくなる。

ゾクゾクする。

何もかも見透かしているような相良の目は。

いつかと同じように私を快楽へと誘っているように見えた。





「…顔、赤い」

「だ…っ、相良が…っ!!」

「なんか期待してる?それとも誘ってる?」

「してな…っ!!」





…嘘。

あんな熱を含んだ相良の視線に絡まれたら。

“次”を思わずにはいられない。

相良はそれをわかってる。

わかっててあんなこと言うんだ。

焦らして、焦らして、意地悪言って。

私から「欲しい」って言い出すのを待っている。





「…言わない」

「あ?」





私の言葉に「何言ってんだ?」と首を傾げた相良に向かって。

私は半ばヤケクソのように声をあげた。





「欲しいなんて…っ、絶対言わないっ…!!」