嘘と微熱と甘い罠


胸元を這う相良の指先は。

素肌と下着の境目を撫でるだけで、それ以上のことはしてこない。

でもその焦れったい動きは。

私の身体を熱に委ねようと意識を引っ張る。





「み、みせたいって…」

「俺は今、“みせられて”るし“みたい”けど」

「誰も見せてなんか…っ!!」

「違ぇよ。“魅せられてる”は魅了の“魅”、“みたい”は視姦の“視”」

「しっ、視姦っ!?」

「バァカ、例えだろ?」





バカだって!?

それは相良の方でしょうが!!

思わず拳を握りかけたとき。

相良が真っ直ぐな視線を私に向けた。





「女はキレイに“魅せたい”、男はそれを“視たい”」

「え…?」

「それが今回のコンセプト」

「…ッ…!!」





「わかった?」と呟きながら胸元に唇を落とすと。

相良はそのままの位置から再び、上目遣いで私を見た。