嘘と微熱と甘い罠


「個々に拘る部分は違うだろうけど行き着く先は同じ、ってのが俺の見解」





…ちょっと待ってよ。

今、この流れでなんで過去データ?市場調査?

こんな雰囲気にしたのは相良でしょ?

それなのになんでこうなるの?

頭の中の“?”は増えるばかり。

だけど相良は言葉を続けていく。





「…ラインをきれいにみせたいのか、着けている自分をキレイにみせたいのか」

「ッ…!?」





冷めた仕事口調、なのに。

私に向けられる視線は熱っぽいし。

少し冷たい指先は、私の胸元をスルスルと撫でる。

相良が何を考えているのかわからない。

何がしたいの?

一体何なのよ…っ!!





「あのねぇ…っ!!」

「お前は誰に“みせたい”…?」

「え…?」





相良の言葉に。

ドクン、ドクンと身体中が脈を打ち、平熱以上の熱を運んでいるのを感じた。