嘘と微熱と甘い罠


「…お目覚めですか?お・ひ・め・さ・ま」

「はぁっ!?」





近づいた距離と、ニヤニヤと意地悪そうに笑みを浮かべた相良の言葉に。

私の身体はまた熱を発する。





お、お、お姫様っ!?

なんでっ!?

相良にお姫様、なんて言われる理由がわからないんだけど!?

それどころか。

自分がここにいる理由すらわからないっての!!





なんて言葉を出せばいいかわからない。

その上相良の半裸が目の前にある。

見られているのは相良だというのに。

見ている私の方が恥ずかしくなってくる。

…もう!!

なにからどうすればいいのよ!!

わかんないっ!!





思わずガバッとタオルケットを頭から被ってしまった私に。

相良は呆れたように声を発した。





「…その様子じゃ、何も覚えてねぇな?」