嘘と微熱と甘い罠


ドアを開けて入ってきたのはこの部屋の住人。

だから入ってくること自体に問題はないのだけど…。

問題はその住人の格好だ。





「さ、さ、さっ…ッ!!」

「あ、悪い。起こしたか?」





見慣れているスーツ姿でも、ワイシャツ姿でもない。

シャワーでも浴びていたのか。

下はハーフパンツを履いて。

上は頭からタオルを被っているだけで、腰から上はは丸だしだ。

そんな目のやり場のない姿のまま。

相良はベッドの上で座り込んでいた私に近づいてくる。





イヤーッ!!

そんな格好のままこっちに来ないでーっ!!

起こしたとか起こされたとかじゃないから!!

とりあえずこっちに来ないでよーっ!!





でも、私の願いは虚しく。

相良はベッドの端っこに腰かけた。