SS男子の落とし方

そんな言い合いをしていると、

「椎谷、菅原。
ちょっとこれ頼んだぞ。」

と担任の先生からゴミ袋を3つ渡された。

軽く持ち上げてみると、それなりの重さがあった。



「ったく、芽衣のせいだ。」

ギロリと彼女を睨む。


「あはは。ごめん、ごめん。」

へらっと笑うと芽衣はゴミ袋を二つ持ち上げる。


「いい心がけだけど、世間の目があるからね。」

嫌々、芽衣から一つゴミ袋を受け取って二つ持った。

「ありがとうございます。」


「本当にな。行くぞ。」




ごみ捨て場に向かって、芽衣と二人並んで歩く。


ごみ捨て場に行くのは久しぶりだ。

窓拭きを任されることが多いからか。



...そういや、前にもこうやって両手にゴミ袋持って歩いた気がする。


あれは確か高1の春だったか—