「面倒なのは嫌なんだよ...」
自分でもこの気持ちをどうしたら良いのか分からない。
だけど、こんなにも煩わしいのに嫌じゃないんだ。
「ごめん。」
「違う、芽衣のことじゃない。
こっちの話。」
本当、どうにかならないかな。
「あの...咲也君?」
遠慮がちに芽衣が話しかけてくる。
「なに?」
まだ俺自身の問題が解決してないんだけど。
「私は良いんだけど...周りにめっちゃ見られてるよ。」
芽衣の言う通りだった。
通り過ぎて行く人達が見ていた。
「・・・。
ここまでがバレンタインのお返しな。」
芽衣から離れるように家に向かって歩き始めた。
みっともない。
やり過ぎたかも。
注目されるのは好きじゃない。
バカップルなんてごめんだ。

