ムカつく!! めっちゃムカつくんですけど! 「もう知らない!」 ぷいっと顔をそらすと、 「悪かったって、芽依ちゃん?」 クスクス笑いながら、肩に上着を掛けてくれた。 「悪かったって、思ってないくせに。」 「ふふっ、まあね。 芽依が悪いよ、俺の思うつぼだから。」 また咲也君に遊ばれてる。 学習能力、本当にないかも。 「まさか、こんな手のかかる犬を飼わされるなんてな。」 高くなった空を見上げて、独り言のように言った。 「ほら!コーヒー冷めちゃうよ? 手が塞がるから早く持っ...ん?」