「この辺りで良いか。」
おばけ屋敷を後にして、一通り街中を楽しんだ私達はテイクアウトしたコーヒーを持って、人混みから離れた所で休憩することにした。
「本当に世の中馬鹿ばっかだな。
馬鹿に囲まれて疲れた。」
咲也君がコーヒーを一口飲んでから呟く。
「仮装だがコスプレだが知んねぇけど、どこが楽しいんだか。
ま、可愛い子はどんな格好しても可愛いけどね。」
私を見て鼻で笑う。
またそれかい。
どれだけ弄ったら気が済むんだろう。
悪くないって言ってたじゃん。
「頑張ったんだから、もっと褒めてよ。
やっぱりもっとセクシーな方が良かった?」
「だから、そんなの求めてねぇよ。
どうせあのアホ...兄貴に相談したんだろ?
アホの趣味丸出し。
どうしてすぐアイツに相談するんだ。」
うわっ...晋也さんに相談したのバレてる。
ってえ?
もしかして...
「妬いてる?」

