SS男子の落とし方

「...そういうことじゃない。」

ふーっと息を吐いて、ムスッとする。

王子の機嫌を損ねちゃった?


「水着の時といい、分かってねぇな」


「あ!
また貧相って言いたいんでしょ!?」


「そうかもね。」

曖昧な答えに不満を感じていると、手首を掴まれる。


「わぁっ」

その瞬間、沢山の人が押し寄せてきた。


「人混みで酔いそう」

そう言いながら、私を引っ張ってくれた。


「その格好、芽衣が思ってるより嫌いじゃないよ。」

人混みの中でも咲也君の声だけは、はっきり聞こえた。