「で?
遅刻した上にその格好は?」
ハロウィン当日、不機嫌な顔で咲也君が待ち合わせ場所にいた。
勿論、腕を組んで怒った咲也君も格好いい。
「気にしなくて良いよ!
早く行こう?」
「いや、気になるよね?
そんな可愛いくない魔女、初めて見たんだけど。」
『可愛いくない魔女』とはきっと私のことで、そんな私は昨日晋也さんに教えて貰ったお店で買った『大人可愛い魔女セット♡』を着ていた。
早速、不評を買った私はショックを受けた。
もっとマイルドに言えないの?
私的にはアリだと思ったんだけどなー。
「私が何を着たって咲也君に関係ないでしょ?」
「一緒に歩くのに?」
妥当な指摘だ。
でも、私だって引くに引けないから言い返す。
「コスプレしてる人多いから良いじゃん!」
「どうせテレビか何かの影響だろ?
単純馬鹿だな。
仕方ない...行くよ。」
呆れ顔の咲也君の後ろに着いて行った。

