SS男子の落とし方

「へ?」

マリアちゃんが口を開けたまま私を見つめた。


「前から友達になりたいって思ってて、それで、あの、咲也君が無い物は足せば良いって...」


「いや、それは数学の話だろ。」

自分でも何を言ってるか分からないまま、とにかく話を続けていると、クスっと声がした。


「改めて...
友達になって、芽依ちゃん?」

にっこりとマリアちゃんが微笑む。


「無い物は足せば良いんでしょ?
だったら...まずは友達を足さなくちゃ。」

スッと綺麗な手が私に向かって伸びてきた。


「あ...」

慌ててその手を握るとギュッと握り返された。