急いで来てくれたこと。
自分のお願いを叶えてくれたこと。
嫌がってたのにしてくれたこと。
一つ一つの幸せを噛み締めた。
咲也君を見つめていると
「これじゃあ、不満か?」
咲也君に軽く睨まれた。
「そんなことない!
すっごく嬉しいよ。
私からもプレゼント渡すね。」
カバンからクッキーを取り出して咲也君に渡した。
「...チョコクッキーか?」
嫌そうな顔で訊かれた。
「ううん、コーヒークッキー。
咲也君、コーヒー飲んでたからこれなら大丈夫かなって。」
「なら、良い。
敢えて甘くして、嫌がらせでもしてるのかと思った。」
「何処かのSS王子と一緒にしないでよ。」
「誰のこと言ってんだか。
ま、ありがとう。」
咲也君が鞄の中にクッキーを入れようとすると、黒色のマフラーが落ちた。

