SS男子の落とし方

「携帯。」

そう促されて自分の携帯を渡した。


「あっちで立ってろ。」

咲也君が指差した方向は、例のカップル専用の写真スポット。


大人しく咲也君に従って待っていると、咲也君が近くのお店の人を連れて来た。


「じゃあ撮りますねー。」


私の携帯を持った店員さんに、無言で私の隣に立つ咲也君。


「え?ちょっと...」

1人でテンパっている私の肩を咲也君がグイッと引き寄せて

「いいからさっさと笑え。
早く終わらせたい。」


取り敢えず写真を撮って、店員さんから携帯を受け取ると、見るからにカップルの私達が写っていた。


「写真、嫌じゃなかったの?」


「嫌だけど?」


「じゃあどうして?」


「クリスマスプレゼント。
安く済んで良かった。」