SS男子の落とし方

「付き合ってる訳じゃないから、どう言えば良いのか分からないけど...
こういうのもう終わりにしよう。」


「こういうのって?」

マリアの声が震えていた。


「俺は...マリアが前に進んで欲しい。
曖昧な関係じゃなくて、大切な幼馴染としてそう思ってる。」


「咲也も...私を嫌いになった?」

涙声が心を揺さぶる。


「嫌いじゃない。
大切な幼馴染って言ったでしょ?」

諭すようにマリアの肩に手を置くと続けて

「でも、幼馴染のマリアと同じくらい大切な人がいるんだ。
俺はその子を泣かせたくないんだ。
だから...マリアの気持ちには応えられない。」


ちゃんと伝わるように真剣で、且つ出来るだけマリアを不安にさせないように笑いかけると、立ち上がってドアノブに手を掛けた。