SS男子の落とし方

「...入るよ。」

ドアをノックして入ると、昔と変わらない女子らしい部屋だった。


「咲也!良かった、来てくれて。」

顔色の悪い顔が少し明るくなった。


「で?どうしたの?」


上着を着たまま、その場に座った。


「あのね、咲也にこれを渡したくて...」


そういって渡されたのは、黒色のマフラーだった。


「一応、クリスマスプレゼントなんだけど、いらなかったかな?」


上目遣いで恐る恐る尋ねる。


「...そんなことないよ。
ありがとう。」


「ふふっ。咲也は寒がりだもんね。」


マリアの笑顔に戸惑う自分がいる。


ふーっと息を吐いてから、マリアを真っ直ぐに見つめた。


「あのな、マリア。」