SS男子の落とし方

あーあ...


ほんの少し前までは良い感じだったのに。


本物彼女も遠くないって思えたのに。


咲也君がマリアさんを優先することは分かってる。


咲也君にとってマリアさんは、幼馴染で大切な人だもん。


私が勝手に頑張ってるだけだから、咲也君に迷惑をかけちゃいけない。


全部、全部、分かってる。


「嫌...」

いつまでウジウジしてるんだろう?

ホント、嫌んなっちゃう。





「何が嫌なの?」


声がしたので足を止めて、ゆっくりと後を振り返ると咲也君がいた。


「え?どうして?」


追いかけてくれたの?

それだけで十分嬉しい。


「勝手に先に行くなよ。
いつも家まで送ってやってるだろ?」