SS男子の落とし方

「私...もう少しだけ頑張るから。」

咲也君の手が止まった。


「何のこと?」


「本物彼女。」


私がそう答えると、咲也君が私に手を伸ばした。


「SSで最低なのに?」


「そうだよ。
知らないうちに、恋に落とされたから仕方ないよね。」

出来るだけ咲也君の負担にならないように、冗談に聞こえるように、そんなことを願いながら笑いかけた。


だけと、不安そうな顔で咲也君が私を見る。


「好きだよ。」

コトンと咲也君の手から包帯が落ちた。