「そうだけど...」

ピリっと胸が痛くなった。


「そうなんだぁ!

あ、咲也発見!!」


ウキウキ気分のマリコが咲也君を呼んだ。


咲也君の方を見ると目が合った。


きっと...逸らされる。


そう思ったのに咲也君はずっと私を見ていた。


「ねぇ咲也?」

マリコが咲也君に近づいて腕に触れた。


「煩い。」

咲也君がマリコの手を払って行ってしまった。


どうしたんだろう?

咲也君らしくない。

授業中も先生に対して素っ気なかった。