「ほら!芽衣!!
早くこいよ。
じゃねぇと、知んねぇぞ?」


ニヤリとする咲也君にゾッとした。



ふーーっ。


深呼吸をしてから、一歩ずつ海へと進んだ。



パシャパシャと足首だけ海に浸かった。



「冷たい。
けど、思ったより良いかも。」



「だろ?」


そう言って咲也君が私に手を差し出した。


咲也君の手を伸ばしかけて、引っ込めた。


「どうしたんだよ?」


「これ以上は...怖いよ。」