彼との出会いは1年前


入学式の日でした。


「体育館……どこだーーーっ‼」


中庭を歩きながら叫ぶ私、沙月璃音


そしてそこに現れたのが…


「……体育館、向こうなんだけど」


木の影から出てきた彼、岡瀬俊介。


いっ、イケメン‼


てのはいまどーでもよくて!

「でもこの地図…」


私の持っている地図にはここが体育館だって書いてある


「…………どこの学校の地図持ってんの」


指摘されて慌てて名前を確認すると…


「…………どこのでしょうか……」


まったくわからない学校の地図を持ってた私


「ふっ」


わっ、笑った!


イケメンが笑った!

この日から私の恋は


全力疾走を始めました。