「うん。俺も」 李斗の笑顔を脳に焼き付けながら教えてもらった出口を目指して走る。 諒にあったら大好きをいっぱい言って、たくさん抱きつく。 この1ヶ月出来なかった事をたくさんするんだ。 そう考えながら、走るスピードを速くした。 出口を―――――――抜けた。 ふわっと風が頬を撫でる。 あれからどれくらい眠ってたのかな。 まどの外を見ると満開の桜。 もう春か…。 3ヶ月ぐらい眠ってたんだ。