神竜Ⅰ






月香side





私は暗闇の中をさまよっていた。



何も見えない。誰もいない。






私…死んじゃったのかな?





最期が銃弾で撃たれて、なんて惨めな死に
方したくなかった。




諒の前で。





ぽろ…ぽろ…。



涙がこぼれてきた。悲しくなった。





誰もいないような暗闇にいなきゃいけない
のかと思ったら寂しかった。





?「月香。おい」




どこからか声がした。