月香side 私は暗闇の中をさまよっていた。 何も見えない。誰もいない。 私…死んじゃったのかな? 最期が銃弾で撃たれて、なんて惨めな死に 方したくなかった。 諒の前で。 ぽろ…ぽろ…。 涙がこぼれてきた。悲しくなった。 誰もいないような暗闇にいなきゃいけない のかと思ったら寂しかった。 ?「月香。おい」 どこからか声がした。