風香「話っていうかお願いなのよね」
風香さんは月香によく似た綺麗な顔でそう
呟いた。
諒「お願い、ですか?」
風香「ええ。あの子たまに寝言で諒って呟く
のよ。月香の過去は聞いたかしら?」
諒「はい。自分は無力だといっていました」
あの時の月香はすごく悲しそうで壊れそう
だった。
だからこれからは俺が守るって決めたんだ。
あの顔はもう2度とさせない。
風香「そう。あの子それから笑わなくなってね?彼氏とか友達とかを作らなくなったの。自分1人でちゃんと守れるようになるまでは誰ともそんな甘い関係は築けないって。それがここ最近で笑うようになった」
それって…

