そう考えるうちに李斗の事が頭に浮かんで 体が無意識に震え出す。 フワ… そんな私を諒が抱きしめた。 諒「月香、大丈夫だから。落ち着け。こい つは死んでない」 諒が私の頭をゆっくりと撫でながら、諭 すように話しかける。 するとなぜだか、少し気分が落ち着いた。 月香「……ありがと、諒。もう大丈夫だか ら」 諒「あぁ」 私は諒の体から離れて、下っ端くんの方に 向き直った。