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もう寝ると柚はいそいそとベッドへ入ってしまったので俺はリビングに降りた。
「母さん。」
「あっら、圭也まだ起きてたの?出発は明日なんだからさっさと寝なさいよ。」
俺に背を向けたままテレビを見ながらバリバリと煎餅を食う母さん。
何だ俺の家族冷たすぎだろ。
「あー…あんたあれよ。間違ってもしずちゃんに手ー出さないでよ。私夏目さんちに顔向けできないから。」
「出さねーよっ。」
どいつもこいつも。
「あとあれ、ますたーべーしょん。」
ぬ?
ますたーべーしょん?
マスターベーション?!
「恥ずかしいからお風呂ですんじゃないわよ〜、排水溝つまっちゃうから。」
なんだこのおばさん!
息子にそんな話するなってーの!
「わーってるよ!」
ほんのり赤面しながら怒鳴ると母さんはやっと振り向いて、しっかりね、と笑った。