嘘と煙草と君とチョコレート

「・・・俺、寝るわ。」


そう言いながら林さんは私から離れて、
自分の座椅子に腰を下ろした。

「あ、ベッド使っていいよ。
お客さんが来た時はベッド使ってもらうって決めてるから。」

私の顔を一切見ないまま淡々と言うと、
林さんは座椅子の背もたれを倒して
両腕をクロスさせて自分の頭を支えた。


「もう寝る・・・の?」

「うん。」


林さんは目を閉じたまま即答した。