嘘と煙草と君とチョコレート

私も何か言わなきゃ・・・

気持ちとは裏腹に、
小さく開いた口からは声が出ない。

自分の勇気の無さが悔しくて、
私はフライヤーで顔を隠し、溜め息を吐いた。


すると、真っ暗だった筈の視界が急に明るくなった。

私の顔を覆っていたフライヤーが、
林さんに奪い取られていた。


「何で隠すの?」


遮るものが何もない状態で、
滅多に見せない"男の顔"が近付いてきた。

その鋭い目に胸が強く締め付けられる。

・・・顔近い!!

真っ赤な顔を見られない様に俯きながら、
私は小さく何度も頷いた。