嘘と煙草と君とチョコレート

「お疲れ〜!!」

突然、林さんの大きな声が響き渡った。

満面の笑みで客席へと歩いてくる林さんを、
いつも通り沢山の女性客が囲む。


「やめてよ・・・」

私の中の悪魔が小さく呟いた。

「近寄らんといて・・・」

私の声に気づいたのか、
優希が私の方に顔を向けた。

そして
「何か言った?」と不思議そうに尋ねた。

「何でもない。」

私は優希に背を向け、
アンケート用紙を睨み付けた。

自分への嫌悪感で一杯になり、
今すぐにでもここから逃げ出したい。